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院長あいさつ


 令和3年度上半期を終え、また新たな時代を迎えようとしております。上半期の総括と、今後について述べさせていただきます。

新型コロナウイルス感染症への総合的な対応について
 2021年度上半期も新型コロナウイルス感染症への対応を積極的に行ってきました。当院では、病棟陰圧室(16室)や簡易陰圧ブース、感染者用車いす、紫外線殺菌装置、院内PCR検査機器、2台目のCT、ネーザルハイフロー機器など感染対策に必要な院内設備を充実させてまいりました。新型コロナウイルス感染者専用病棟では、昨年度来、延べ2000人以上の患者を受け入れてきました。東京都や葛飾区の集団ワクチン接種や、多摩総合医療センターのコロナ専用医療施設への医師や看護師派遣など院外でも積極的に診療協力をしてまいりました。9月からは抗体カクテル療法を開始しております。手指衛生の徹底、常時マスク着用に加え、状況に応じた防護具の着用などを行い、院内クラスターの発生もございません。

一般診療の推進について
 新型コロナウイルス感染症患者に対応しながらも、一般外来診療は制限なく実施しております。当院の感染対策の徹底をご理解いただき、安心して診療を受けていただきたいと思います。現在は、一般病床数の一部制限はしておりますが、新型コロナウイルス感染症のために、必要な診療が受けられない医療難民を作らないようにと努力をしております。内視鏡検査や内視鏡治療、外科手術、さらに外来化学療法に加え、社会復帰を促進するためのリハビリテーション、緩和ケア、がんサロンなどにも力を入れております。循環器疾患患者さんの社会復帰を促進するため、心臓リハビリテーションにも力を入れております。
 最新型のマンモグラフィーを導入し、区の集団検診にも協力をしております。MRやCT、骨塩量測定などとともに、地域の医療機関の先生方に共同利用をしていただければと思います。団塊の世代が75歳以上に達する「2025年問題」も目前に迫り、慢性疾患を持つフレイルな患者さんや、認知症を持つ患者さんも増加してきております。寝たきりにならないためにも骨粗しょう症や、ロコモティブシンドローム(ロコモ)への対応が重要です。栄養管理や、嚥下・摂食困難などの対応も積極的に進めてきております。小児医療を充実させ、救急患者の受け入れも積極的に行っております。RSウイルス感染症など小児が罹患しやすい感染症のほか、アレルギー疾患への対応もしております。積極的に活用していただければと思います。

地方独立行政法人「東京都立病院機構」の一員としての役割について
 令和2年3月に示された「新たな病院運営改革ビジョン」をもとに、現在の都立病院・公社病院14病院とがん検診センターが一体となった地方独立行政法人化への準備を進めてまいりました。先般、地方独立行政法人「東京都立病院機構」の定款が都議会において可決され、令和4年7月の設立を目指していくこととしました。これまでと同様に地域で必要とされる医療を十分に提供し、感染症医療や救急医療などの行政的医療を充実させるともに、高度な専門的治療を実施できる病院を目指して、努力して参ります。地域医療支援病院として、住民の皆様や医療機関の先生方の期待に応えるべく、安全を最優先に、安心して医療を受けられる環境を整えていく所存です。
 東部地域病院が担うべき役割を果たすべく職員一同、一致団結して努力して参ります。
 今後とも、ご支援をよろしくお願い致します。
東京都保健医療公社 東部地域病院
院長 稲田 英一

院長略歴

学歴・職歴

  • 1980年 東京大学医学部医学科卒業
  • 1982年~1986年 ハーバード大学医学部付属マサチューセッツ総合病院、麻酔科レジデント、心臓麻酔フェロー、集中治療フェロー、ハーバード大学講師
  • 1990年~1991年 ハーバード大学医学部助教授、研究・臨床フェロー
  • 1996年 帝京大学医学部麻酔科学講座教授
  • 2000年 明芳会新葛飾病院副院長
  • 2004年 順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック講座教授、医学系大学院麻酔科学および疼痛制御学教授
  • 2008年~2010年 順天堂大学医学部付属順天堂医院院長補佐
  • 2010年~2016年 順天堂大学医学部附属順天堂医院副院長
  • 2017年~2018年 公益社団法人日本麻酔科学会理事長
  • 2020年 順天堂大学大学院医学研究科特任教授、順天堂大学名誉教授

専門・研究分野

  • 麻酔科学全般
  • 周術期の輸血療法(厚労省「輸血製剤の使用指針」作成委員)

資格

  • 麻酔科標榜医
  • 麻酔科専門医
  • 米国麻酔科専門医
  • 外国人修練指導医